合同写真展のお知らせ 土浦市 

「則天去私」写真展について

異なる背景を持ち、それぞれの角度から写真を撮る行為を続けてきている3人が、偶然にもほとんど等しい経緯で、ここに眼差しをまじえることになった。作品同士が互いを照らし、時に放電の火花をちらし、ささやきをかわし合う。個展とはまた違った見え方で、思いがけず写真から新たなメッセージが兆しはじめる。そんな瞬間を目の当たりにすることになるだろう、土浦のギャラリーを訪れる我々は必ずやきっと!
                                                                       大日方欣一



 Incessant is the change of water where the stream glides on calmly: the spray appears over a cataract, yet vanishes without a moment's delay. Such is the fate of men in the world and of the houses in which they live.

この英文は夏目漱石が英訳した「方丈記」の有名な冒頭部分です。

今回の「則天去私」という言葉は、晩年、夏目漱石が残した言葉ですが、実は作品中にも明確に残されておらず、現在もその解釈を巡って多くの意見が専門家の間では交わされております。
 ただ、はっきりしているのは、かつて正岡子規と過ごした四国松山の「道後温泉」に直筆の書がのこされている現実であります。

夏目漱石は、人間のエゴイズムと近代化の行く末に不安を感じ、心身ともに苦悩しながらも、あらゆる状況を設定しながらこれからの人間関係の在り方について小説という手段を用いて、世間に問題を投げかけ続けた作家です。
その出発地点が、英文学の「方丈記」で、辿りついたのが道後温泉にある、漢語の造語「則天去私」ということに、わたくしたちは、今も昔も変わらない「一時も同じではない水の流れのように、自分の意志を離れて移り変わっていく人々の巡り」の不思議さを感じるのです。

今回「写真」を通じて、めぐり合った皆様方と「交流」することで、新しい「流れ」が生れてくる契機となれば幸いです。

なお、ご案内前日

 7月12日(日)15:00〜 オープニングのギャラリートーク(各会場巡回) 17:30〜 交流会(於 井戸端庵)
               
16:00〜18:00「中城通り おかみさん会」によるイベント盛り沢山の「天神にぎわい夕市」を開催致します。
皆様是非土浦へお越しください。


 
                                                                        山本 透


会 場 http://www.tsuchiura-kankou.jp/machikado_kura/
    〒300-0043 茨城県土浦市中央1-3-16 ℡029-824-2810(土浦市観光協会

企 画 土浦界隈まちづくり研究会 代表 伊藤春樹
    〒300-0043 茨城県土浦市中央1-12-5 ℡090-4059-4860

FB https://www.facebook.com/events/1090191191008905/